槽壁槽中心槽底画像処理による撹拌翼近傍のフローパターンHR320インペラ槽壁槽底4枚ピッチドパドル槽中心前進角をもつ翼は、偏心取付けさせることで液流を軸中心へと助長する働きが見られます。また翼の先端に向かっての折り曲げ角度を微妙に変化させています。この構造から、翼背面の流れの剥離を極力おさえる効果と、高い吐出流量が期待できます。 吐出性能は、従来の4枚ピッチドパドル1段装備と比較しても35%以上(当社比)も性能がよく、省エネ効果も生まれました。 ●鋼板溶接翼ボスのキー加工を取りやめ、撹拌軸に直接溶接する方式としました。そのため取付けフランジからミキシングシャフトと一体で、撹拌槽にまっすぐに挿入でき、槽への組み込みが容易になりました。(HR320・HR320S)前進翼効果に加え翼表面の圧力をコントロールし、高い抑え角において翼表面の剥離を防ぎます。さらに高吐出速度を得るために、航空機に用いる隙間フラップや前縁スラットと同じ効果の二重翼構造にしています。固—液系の撹拌にすぐれています。主翼前面の正圧部分と補助翼面の負圧部分との間に大きな圧力差が生じます。その圧力差により、高粘度液体でも半径方向に強力な吐出流が得られます。また主翼部の下方に大直径部分を配することで、槽底から液表面に向う強い上昇流も生まれます。比重差や粘度差のある液体の混合、高濃度スラリーの懸濁、重合反応などに最適です。翼平面形状及び迎え角、カンバー比に対して検討を加え、翼先端ねじり下げ多段折り曲げ構造とし、翼背面における剥離を抑制することにより、低動力にて高吐出性を誇る省エネタイプの低剪断型軸流撹拌翼です。液一液混合、固一液分散、潰れやすく重くない粒子や、乳化マイクロカプセル(ラテックスetc.)の均一懸濁に適するとともに、優れた軸方向流動化作用を用い、側面形の標準翼として使用され、その特性が発揮されます。P.T.V.流動解析結果とC.F.D.による数値シミュレーション結果の比較C.F.D. による数値シミュレーション結果単位動力当たりの吐出流量比Nqd/Np1/3[比]基準値=11.351.22MR205 インペラのフローパターンHR100 インペラのフローパターン8インペラの種類4枚ピッチドパドル(θ=45°)HR320インペラHR320Sインペラ・3枚プロペラ及び4枚ピッチドパドルの値を基準値=1とした時の各々の翼の性能比較値です。動力数比Np[比]基準値=10.380.47吐出流量係数比Nqd[比]基準値=10.980.95単位吐出流量当たりの所要動力比Np/Nqd3[比]基準値=10.40.55HR320インペラHR320S インペラMR205インペラHR100 インペラインペラは撹拌装置の中でもっとも重要な部分です。本撹拌機はレーザードップラー流速計などのハイテク計測から、新方式の低レイノルズ数域用、汎用として3枚軸流翼1段装備を標準として開発しました。また、動力数(Np値)と吐出係数(Nqd値)の有利な組合せにより、HR320インペラ1段装備で4枚ピッチドパドル2段装備以上の性能を発揮します。サタケのより効率の良い撹拌へのこだわりがインペラに結実しています。インペラの性能比較表SATAKE MULTISMIXERS
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