3■取り付け位置と撹拌流撹拌効率を左右する要素の一つに、撹拌機の取り付け位置があります。その選定には、撹拌目的、液の比重、粘度などの性質、混合化、混合時間などを考慮しながら目的に必要な撹拌流れを決定します。● 偏心取り付けの場合槽内の撹拌均一度を上げるためには、長方形槽や槽内付属物の多い場合を除き偏心取り付けをおすすめします。とくに低粘度液の撹拌の場合などは、槽に対し同心円的な流れがなくなり良好な乱流状態が得られます。H=0.25〜1.5dd>0.35Dのときε=0.5dd≦0.35Dのときε=0.2〜0.25DH=0.25〜1.5dB=0.08D〜0.1DC=0.25B■インペラの種類インペラは機械動力を撹拌エネルギーにかえ、直接液体をかきまぜる部分だけに、形状からヒネリ、回転バランスまでその一つひとつが撹拌効率を左右する大きな要素です。下記に一般的なインペラと概略仕様を記載しました。●ピッチドパドル(低速形標準) 4PP輻流と軸流との合成流れを生じ、撹拌効果が高く、一般的に多く使用されています。低速大容量〜5,000m3粘度〜20,000mPa・s回転数10〜1,200min-1乳化・ガス吸収以外の汎用●フラットタービン 6FT輻流を主とするフローパターンを形成し強力な撹拌に適します。小〜中容量〜200m3粘度〜20,000mPa・s回転数20〜1,200min-1ガス吸収・反応スタビライザー付●スーパーミックス翼 HS100HS100インペラはタービンとして極めて低い動力数を実現(対6FT動力数比:65%減)しました。液流動化作用が向上し、また高いガス吸収性能が得られます。小〜中容量〜200m3粘度〜20,000mPa・s回転数100〜1,200min-1気—液、気—固—液・液—液撹拌●スーパーミックス翼 HS600槽内における分散均一性能に優れ、固—液系撹拌及びスラリー撹拌などでは低回転・低動力にて流動化を可能にしました。低速中容量〜100m3粘度〜1,000mPa・s回転数10〜200min-1固—液系撹拌及びスラリー撹拌●スーパーミックス翼 MR205二重翼効果を持つ大型広幅翼です。比重差や粘度差のある液体の混合、および高濃度スラリーの懸濁などに最も適します。低速中容量〜300m3粘度〜200,000mPa・s回転数10〜100min-1低中高粘度の混合、伝熱●スーパーミックス翼 MR524超高粘度域での混合性能を大幅に向上させることを可能にした、中心軸無し重ね合わせ撹拌翼です。液面に左右されない混合性能が得られます。低速小〜中容量〜20m3粘度〜1,000,000mPa・s回転数10〜100min-1高粘度域による均一混合● 邪魔板付き中心取り付けの場合この場合、積極的に強い乱流状態をつくり出しますから撹拌効果は増大します。邪魔板は通常2〜4枚を槽内の周壁付近に等分割に設置し、回転流と直角にするのが最適です。一方、高濃度スラリーの撹拌混合、および高粘度液撹拌の場合は邪魔板が無用有害になるため邪魔板無しでスーパーミックス翼を採用します。DHdCBεDHd
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