6AF100インペラ(側面形用)取り付け位置とフローパターン液面通過運転および空運転について翼の吐出効率を向上させるために、さまざまな研究・実験をくり返し、エアフォイル(air-foil)断面形状を採用したインペラです。また、側面形撹拌機にみられる、特有なキャビテーションに伴う衝撃変動を少なくするために、スキューバックを設けた翼平面形状としました。厳しい技術者の探求が結実したAF100インペラは、回転中の衝撃変動を減少させ、吐出効率を大幅にアップさせています。まさにAF100インペラは側面形撹拌機に最適の撹拌翼といえます。●AF100インペラはステンレス鋳造を採用しています。●翼径680mmまでは一体鋳造型、翼径680mm以上は組立型としました。組立型一体鋳造型撹拌効率を左右する要素のひとつに、撹拌機の取り付け位置があります。その選定には、撹拌目的、液の比重、粘度などの性質、混合比、混合時間などを考慮しながら、目的に必要なフローパターンが得られるように決定する必要があります。側面形h=1.0〜1.5d●邪魔板付き中心取り付けの場合この場合、旋回流が抑制されて上下方向の対流が支配的となります。液は強い乱流状態となりますから、撹拌効果は増大します。通常は2〜4枚の邪魔板を槽内の周壁付近に等分に取り付け、回転流と直角にするのが最適です。●偏心取り付けの場合とくに低粘度液の撹拌の場合、邪魔板を設置せずに撹拌機を偏心して取り付けますと旋回流がなくなり、良好な乱流状態が得られます。●側面形撹拌機の場合おおむね立形の場合と同じですが、側面形は液深の深い槽で、中粘度以下に用いられる場合がほとんどです。槽への取り付けは、図のように約10°〜15°の偏心角度を維持することが必要です。この偏心挿入によって邪魔板が省略でき、旋回流を防ぐこともできます。●液面通過運転とは・・・撹拌機運転中に液の増減を行う場合に、最下段のインペラが定常的な吸い込み渦を生じない安定状態(図面上の最低液面)から完全に露出した状態に至るまで(あるいは逆)の所要時間が10分以内の運転操作を指します。止むを得ず、上記運転を10分以上続けた場合には、その運転を「曝気運転」(定常的な吸い込みを生じインペラが液を激しくたたく不安定状態)と呼び、軸の曲がり等の原因となりますので十分に注意してください。●空運転とは・・・・・・液面通過運転等により、最下段のインペラが完全に液より露出した空気中で運転される状態を指します。空運転では液からの制振効果がないため、周辺機械の振動の影響を受けやすく、軸曲がりに結びつく原因になりますので10分以内に停止してください。h=1.0〜3.5dただし、スラリーの沈降堆積防止のときh=0.25〜0.5dB=0.1DC=0.025Dh=1.0〜3.5dただし、スラリーの沈降堆積防止のときh=0.25〜0.5dd>0.35Dのときε=0.5dd≦0.35Dのときε=0.25D
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